イベント2016.04.22樹海で撮影中に不思議で怖い出来事がいっぱい？！全編スマホ撮影の異色ドキュメントホラー「fuji_jukai.mov」舞台挨拶

4月22日(金)、那覇市の桜坂劇場ホールCにてTV DIRECTOR’S MOVIE『fuji_jukai.mov』の上映と舞台挨拶が行なわれました。この作品は、樹海に迷い込んだ自殺願望のある女子高生たちを待ち受ける恐怖を描いたものです。全編をiPhoneの内臓カメラで撮影したという、異色のドキュメントホラーとなっています。

舞台挨拶には主演の大熊杏実さん、大隣望鈴さん、小日向雪さん、椿鬼奴、坂下勝己監督、安永洋平プロデューサーが登壇しました。鬼奴は「こんな高温多湿の中、たくさんお集まりいただきありがとうございます」と、沖縄の蒸し暑さに驚いたことを明かしてくれました。

樹海がテーマの本作ですが、怖がりで今まで樹海でのロケがある仕事は全て断ってきたと言う鬼奴。「怖いからすごい嫌だった。樹海のラインを入った途端に温度がぐっと下がるんですよ」と言うと、主演の3人がそうそうそう！と大きく頷きます。撮影中も突然看板が倒れるなど色々と不思議な現象が起こったようで、極めつけは「撮影の帰りに食べた焼き餃子にあたった」ことだと話します。これは何かある、と言い張る鬼奴に会場からは笑いが起こります。

また、「神秘的な映像と普段は見られない人間の負の面、女子高生特有の不安定さがリアルに出ていて、ゾクっとしてもらえると思います」と小日向さん。続けて、劇中にも登場する自撮り棒でスマホ撮影しながら登壇した大熊さんは「こうやって実際も自撮り棒を持ちながら撮影していて、転んだり驚いたりとか、そういう生のリアクションが楽しめると思います」とアピール。今回が初仕事で、初主演という大隣さんが「とてもとても嬉しかったです！　私は霊感があるので撮影中も見えてしまったり、子供の足音が聞こえたり…」と告白すると、鬼奴が「いや～！こわいこわい！」と悲鳴を上げます。

プロデューサーの安永さんは「正直、もっと少ないお客様かと思っていたので、こんなに入っていただけて全員ビックリしていますし、本当に嬉しいです」と感謝を述べました。はじめは、主演の3人に知名度がないことで意見されたりと大変だったそうですが、結果的に「この3人で！」と、まわりを説得して作品ができあがったと苦労を語りました。

最後に、撮影中の怖い話しでざわつく客席に向かって坂下監督から「ドキュメントホラーではありますが、眠れないほど怖くはないと思いますので、楽しんで観て頂いて夜はぐっすりと眠ってください」とホッとする言葉で締めくくられ、舞台挨拶は終了しました。