イベント2016.04.22演出家・高平哲郎×映画マニアのなだぎ武！　名優・ウッディ・アレンを語る

4月22日（金）、那覇市のよしもと沖縄花月にて「ボギー！俺も男だ」の上映と舞台挨拶が行われ、演出家の高平哲郎氏と司会のなだぎ武が登壇しました。
同作品は、監督で俳優のウッディ・アレンが若かりし頃に出演した代表作。映画「カサブランカ」に登場する、ハンフリー・ボガードに魅せられたひとりの男が、友人とその妻の間で葛藤する姿を描いています。

登壇早々、なだぎが「この早い時間からウッディ・アレンの映画を見に来るなんて、もの珍しい人たちが集まっているわけですね～」と笑いを誘うと、「他の作品も見たことある人いますか？」など、客席に質問を投げかけ、会場を和ませます。

今回の上映にあたり、同作品をチョイスした理由を問われた高平氏は、「彼は監督をしながら主演も務めることが多い俳優ですが、この作品では監督をしていません。そして、彼が今後どの分野に進んで行くのか、ターニングポイントになった作品でもあります。ウッディ・アレンという俳優を知らない人が見ても彼の良さが伝わる、分かりやすい入門編ですよ」と、作品の魅力を熱く語っていました。

「この作品は、日本ではアートシアターのような芸術映画を扱う劇場での上映がほとんどだったんですが、その時の映画のプログラムには台本がついていました」と高平氏。当時の映画館あるあるに、観客席からは「へぇ～。そうだったんだー。」と声が漏れる場面も。なだぎは、「コメディアンの顔も持つウッディ・アレンに影響を受けて、過去に彼が出演した映画の中からネタを考える芸人もいたんですよ」と、彼の功績がいかに大きなものであるかを、目を輝かせながら話していました。

高平氏から同作品の舞台化について話がおよぶと、「相手役には…」と、かつてなだぎと交際し話題になった女芸人を引き合いに出すシーンも。まるで映画のストーリーとシンクロさせた発言に、会場からは大きな笑いが起こります。なだぎは「この作品は、ほぼ僕の私生活と似ていますね。映画も現実も甘くないです！」と、恐縮しきりでした。

最後はフォトセッションの時間が設けられ、会場スタッフから「お客さんもたくさん写真を撮って、SNSで映画祭をPRしてください」と声が掛かると、客席からは一斉にシャッター音が鳴り響きます。なだぎも「手を上げてくれたら、目線合わせますよ」と、ひとりひとりの観客のリクエストに応え、舞台挨拶は幕を閉じました。