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イベント2016.04.23故・今井雅之さんの思いが詰まった映画『手をつないでかえろう』の出演者が舞台あいさつで今井さんへの思いを語る

4月23日(土)、北谷町のミハマ7プレックスにて特別招待作品『手をつないでかえろうよ~シャングリアの向こうで~』の上映と舞台あいさつが行われました。

本作品は、2015年に急逝した俳優・今井雅之さんが原作・脚本・主演を務めた舞台『手をつないでかえろうよ~シャングリアの向こうで~』を映画化したもの。軽度の知的障害のある男性が、ある女性との出会いをきっかけに“生きるとは、死とは、友とは、恋とは、性と銭の間にあるものとは…”をひも解いていきます。“生と死”という重厚なテーマをモチーフにしながら、誰もが共感できる普遍性をたたえた感動の物語です。

舞台あいさつには川平慈英さん、七海さん、板尾創路、奈良橋陽子監督が登壇しました。主演の川平さんは、「うちなーんちゅ(沖縄人)として、映画祭に呼ばれるということに喜びを感じている」と明かし、「まさに“くぅ~っ!”状態だ」とお馴染みのフレーズを口にすると、会場からは喝采が起こりました。普段は自身の出演作を見ないと話す川平さんでしたが、「この映画は、初めて客観的に自分を見られた。終わった時に涙した」と語りました。

また、板尾は奈良橋監督が演出しながら時折涙ぐんでいたことを明かし、更に感情的になると英語で演出してくる、と撮影時の裏話を明かしました。

今回が沖縄に来るのが3回目と話す七海さんは「今日の天気のように、沖縄のみなさんは温かい」と話すと、板尾が“沖縄あるある(?)”で「タクシーの運転手は目的地を告げるといつも“だいたい分かる”と言いながら、違うところに着く」と話すと、会場からは笑いが起こりました。

フォトセッションのコーナーでは、映画のタイトルになぞらえて登壇者全員で手をつないで撮影を行いました。

挨拶の中で、登壇者それぞれが今井さんへの思い述べ、今井さんを“まーちゃん”と呼ぶほど兄弟のように仲が良かったという川平さんは、「昔、終電を逃すたびに4畳半の今井さんのアパートに転がり込んでいた」という思い出話を。また、監督は、「(今井さんの)思いは映画の中に入っている」と話し、「特に桜のシーンを今井がいたと思って観て欲しい。あのシーンは実際に生前の今井がいた」と明かしました。

最後に川平さんが「愛と魂がつまったこの映画を通して、人に優しく寛容な気持ちになってくれたらうれしいです。」と述べ、監督の「I hope you will enjoy the film.」という言葉で締めくくられ、舞台あいさつは幕を閉じました。