クリエイターズ・ファクトリー

クリエイターズ・ファクトリー

クリエイターズ・ファクトリーは、次世代を担う人材の発掘を目的としており、第5回沖縄国際映画祭(2013年)より新設され4回目を迎えるコンペティション部門です。
本年度は「U-25映像部門」「企画提案(映画脚本)部門」で沖縄から世界へ新しい才能の発掘に取り組みます。

審査員には、両部門を担当する審査委員長の中江裕司監督に加え、プロデューサーや脚本家など、映画やメディアに携わってきた識者が名を連ねました。
果たして今年はどんな才能 が飛び出すのか。ご期待ください!

U-25映像部門

25歳以下の次世代を担う映像作家の発掘と成長の支援を目的としています。
作品自体は荒削りでも、クリエイター本人にしか撮れない新しい感覚に満ちた驚きの作品の中からグランプリを決定し、次回作の制作費として総額100万円を授与し、制作をバックアップします。(※優秀賞は複数作品になる場合がございます。その場合は総額100万円の中から振り分けられます。)

企画提案(映画脚本)部門

費用等で実際に制作できていない映画企画、まだ一度も映画を制作したことがないが実現してみたい映画企画等、映画化したい企画の中からグランプリを決定し、その企画を映画祭が映画脚本をプロデュースいたします。
またその企画を映画際がバックアップし、企画が成立した時点で企画料(脚本料)をお支払いいたします。
クリエイターズ・ファクトリーU-25部門映像部門 優秀賞 上映会
クリエイターズ・ファクトリー企画提案(映画脚本)部門 プレゼントークセッション
クリエイターズ・ファクトリー 受賞式
日時: 2016年4月23日(土)11:30〜@桜坂劇場ホールB
上映: ■1部 - 11:30〜
・『ぼくの街』監督:小川修平(31分)
・『藍より出でてアイより青し』監督:早坂裕介(31分)
・『籠のゆめ』監督:北村潤伍(48分)

■2部 - 13:54頃〜
・クリエイターズ・ファクトリー企画提案(映画脚本)部門 プレゼントークセッション
・『風和里』監督:田中健太(73分・ドキュメンタリー)
・『さんさんごご』監督:倉持治(32分)

■3部 - 16:11頃〜
・『どうでもいいけど』監督:田平一真(14分)
・『海へゆく話』監督:飯塚花笑(58分)
・クリエイターズ・ファクトリー 受賞式

優秀賞

U-25部門映像部門 優秀賞

  • ぼくの街
    監督
    小川修平
    札幌出身。早稲田大学川口芸術学校で映画制作を開始。本作は新人監督映画祭などでも上映された。
    物語
    何気ない日常を過ごしていた大学生の桜井は体調を崩し病院に行くと、余命数ヶ月と診断される。友人たちに相談をするも冗談だと思われ信じてもらえない。桜井の選択とは。日常に潜む恐怖に焦点をあてた絶望と希望の行き交う物語。
  • 藍より出でてアイより青し
    監督
    早坂裕介
    過去作「日陰のスワン」が東京学生映画祭の本選に進出。現在も積極的に映画制作を続ける。
    物語
    高校の写真部に所属する美咲。友人たちと写真を撮る毎日。ある日、部員の撮った一枚の写真に心をつかまれる。そこからはじまる恋の三角関係。ほんとうに大事なものはカメラではとらえられない。
  • 籠のゆめ
    監督
    北村潤伍
    愛知県出身。同朋大学文学部映像文化コースにて映像を学ぶ。卒業後も映画制作を続行中。
    物語
    家族全員を惨殺されてから眠れなくなった男、倉田。昼はスーパーの店員、夜は殺し屋の二重生活を送っている。ある日、家族を殺した犯人と出会うことで姉の妄想が心を占め、倉田を追いつめていく。倉田はすべてを壊すために自分の人生に立ち向かう。
  • 風和里
    監督
    田中健太
    大阪芸術大学在学中。本作は卒業制作として完成。
    物語
    大阪にある小さな駄菓子屋「風和里(ふわり)」。ここには親の離婚やネグレスト、学校でのイジメなど、行き場をなくした子どもたちがやってくる。店主の母娘は、その子たちを見守り、時に厳しく叱る。店主と子どもたちとの交流を描く三年間に及ぶドキュメンタリー。
  • さんさんごご
    監督
    倉持治
    早稲田大学在学中。サークル「シネマプロダクション」にて映画制作中。
    物語
    作家志望の古田、小学生のタツ、書店員のサキ。古田が家族から虐待されているタツを拾うことではじまる一夏の物語。ちゃぶ台を囲んだ幸せそうな家族を作っていく三人。しかし、幸せな時は長くは続かない。
  • どうでもいいけど
    監督
    田平一真
    宮崎県出身。九州大学芸術工学府に入学後、映画制作をはじめる。
    物語
    浜辺の田舎町に一人たたずむ男。その男に寄り添う女。絵が描けない虚無感を抱えた男は、毎日海辺のおじいさんとたいした意味のない会話を交わし、女のいる部屋へと戻る。芸術と男の人生が入り交じる不思議な空気感を持った作品。
  • 海へゆく話
    監督
    飯塚花笑
    東北芸術工科大学映像学科出身。過去作はPFF審査員特別賞、バンクーバー国際映画祭などで上映。
    物語
    東日本大震災から五年。東京では震災の話をする者はいない。宮城県出身の被災者朝子は、両親のために東京で働いている。ある日、朝子は家出少年を宮城県に住む母親のところまで送り届ける使命を負う。思わぬ帰郷で朝子と少年の見つけたものは。

企画提案(映画脚本)部門 優秀賞

「余命一ヶ月のオジィ」糸数貴子
「9時2分発の君へ」西木ファビアン勇貫
「百合子」上原道子
「おかえりのある場所」冨田雄大

賞・審査員

賞について

23日受賞式にて、以下を決定いたします。

■クリエイターズ・ファクトリーU-25映像部門沖縄から世界へ賞(グランプリ)
■クリエイターズ・ファクトリー企画提案(映画脚本)部門 沖縄じんぶん賞(グランプリ)

審査委員長

審査委員長
中江裕司沖縄在住の映画監督

1960年京都府生まれ。琉球大学入学時に沖縄へ移住。
『ナビィの恋』『ホテル・ハイビスカス』など、沖縄の映画を多数制作。また、テレビドキュメンタリーも多く手掛けている。
現在は、桜坂劇場の代表として映画上映や文化発信を行うほか、ヤチムン(沖縄の陶器)のバイヤーとして仕入れを担当。沖縄の魂が宿った、土産物ではないヤチムンを全国に紹介している。

審査員

浦崎浩實 (映画批評・劇評家)
宮島竜治 (映画編集者)
中村芙美子 (映像プロデューサー)
安谷屋眞理子(FM沖縄パーソナリティ)
下地久美子(映画興行プロデューサー)
中江素子 (脚本家)
仲村颯悟 (映画監督)
浦野大輔 (映像プロデューサー)
2015年 クリエイターズ・ファクトリー 授賞式